企業価値向上の考え方

私たちは、事業を通してお客さまの情報化社会におけるコミュニケーションを⽀援し、資本市場にとって「なくてはならない企業」であり続けます。お客さまをはじめとするすべてのステークホルダーとともに私たちの使命を果たしながら、持続可能な社会づくりに貢献してまいります。

TAKARA & COグループ企業理念

TAKARA & COグループ企業理念 Corporate Philosophy(企業理念):社会の公器としての使命を果たす Vision(目指す姿):グループ各社の専門性を磨き、お客様の企業価値拡大に貢献し、社会になくてはならないグローバル企業であり続ける Sustainability(サステナビリティ):1.時代とともに変化するグローバルな情報化社会におけるコミュニケーションを支援し、多様性を重視した社会の発展に貢献します。 2.専門知識と豊富な経験に裏付けられた信頼を活かし、ディスクロージャーの支援を通じて、資本市場の発展を支援します。 3.あらゆる資源の持続可能性に配慮し、環境負荷の低減に努めます。 Credo(行動指針):1.Value 2.Integrity 3.Professionalism 4.Diversity 5.Judgment

サステナビリティに対する考え方

昨今グローバルリスクとして、世界中の大きな課題となっている気候変動問題や人権問題など、サステナビリティに関する課題は、企業経営にとってもますます重要性を増しています。

例えば、当社グループにおいても、ディスクロージャーや通訳・翻訳といった情報コミュニケーションの場において、コンプライアンスの徹底のもと、専門知識と豊富な経験に裏付けられた信頼を活かしてパートナーと共栄し、事業を通じて多様性ある社会の発展に貢献していくことや、森林ほかあらゆる資源の持続可能性を意識し、気候変動に起因していると思われる自然災害等からお客様の大切な情報を守っていくこと、また新たな価値を創出していくこと等も重要であると考えております。

当社グループは、社会・環境問題をはじめとするサステナビリティを巡る課題について適切な対応を行い、サステナビリティ経営をより一層推進していくためにサステナビリティ委員会を設立し、 「サステナビリティ基本方針」の策定と、「マテリアリティ(重要課題)」の特定をしております。

私たちは、すべてのステークホルダーとともに持続可能な社会を創出していくために、引き続きサステナビリティに関する活動を堅実かつスピード感をもって推進していきます。

サステナビリティ推進体制

当社グループは、TCFDによる提言を含めたサステナビリティに対するマネジメント体制、および、重要な方針の検討・決定などについては、今後下記スケジュールで取り組んでいきます。この際、サステナビリティ推進方針の策定・施策の進捗に関する事項、サステナビリティに関する重要な事項等について、取締役会の諮問を受けて審議する常設の機関として、サステナビリティ委員会を新設します。当委員会は年3回開催する方針とし、CSR活動報告などを受け、TAKARA & COMPANY取締役会に報告、提議を行うことを想定しています。

2022年1月
  • サステナビリティ委員会新設の決議
  • サステナビリティ委員会運営方針、リスク管理基本方針、TCFD開示方針を含むサステナビリティ情報開示方針を検討開始
  • マテリアリティ特定を開始
2022年5月
  • 暫定的に特定したマテリアリティについて取締役会に報告、審議
  • マテリアリティにおいて第三者意見反映、ブラッシュアップ
2022年7月以降
  • 各種方針の決議、開示(7月8日)
  • TCFDに沿った情報開示の検討と実施(予定)
  • SDGs、マテリアリティ、CSR活動を整理し活動計画を樹立(予定)

マテリアリティ

マテリアリティ(重要課題)

当社グループは「社会の公器としての使命を果たす」という企業理念を掲げています。
私たちの事業は、お客様のコミュニケーションを、様々な形でグローバルに支援していくことです。情報開示支援事業や翻訳事業などを通してお客様を支援していくことは、お客様の企業価値向上に貢献するとともに、結果としてコミュニケーションの発展に繋がり、最終的には人々が未来に向かって豊かに暮らせるサステナブルな社会づくりに貢献できる、と考えています。
私たちはこうした考えのもと、事業を通してステークホルダーと価値を共創し、ともに持続的に成長していくために、当社グループが注力すべきマテリアリティ(重要課題)を特定いたしました。

TAKARA&COが解決に貢献すべき社会課題:1.頻発する企業不祥事/開示実務の高度化と開示実務担当者の負担増 2.グローバル化によるコミュニケーションの多様化 3.少子高齢化社会による労働力の減少/働き方の多様化 4.大雨や猛暑などの気候変動問題/資源の枯渇 マテリアリティ:1.専門知識の蓄積、
			研鑽と発信 2.ガバナンスの深化 3.従業員の幸せ 4.環境問題解決に向けたソリューションの創出 5.ステークホルダーとの共栄

マテリアリティの特定プロセス

当社グループが取り組むべき社会課題を広く洗い出すため、ISO26000、GRIスタンダード、SASB、グローバルリスクなどからマテリアリティの候補となり得る課題を抽出し、サステナビリティ実行委員会でワークショップを行い、当社グループと社会がともに重要であると認識する課題の絞り込みを行いました。
また、並行して当社グループが貢献すべきSDGsのゴールと紐づけを行い、取締役会で議論した上で、マテリアリティを特定しています。

サステナビリティ実行委員会によるワークショップ
STEP 1:グローバルリスク、ISO26000、SASB等からイシューベースで社会的課題の一覧を作成。 STEP 2:社会課題の一覧をESGでグルーピング、重複課題を統合。各課題の重要度についてワークショップを開催、グループディスカッションを実施。 STEP 3:グループディスカッションで抽出された重要度の高い課題に対して「当社グループの持続可能性への影響度」と「社会の持続可能性への影響度」を軸にスコアリングを実施。 STEP 4:スコアリング結果をもとにマトリックスを作成。社外役員を含むサステナビティ委員会及び取締役会にて議論、意見を反映。
マテリアリティの候補となり得る課題

マテリアリティ1

専門知識の蓄積、研鑽と発信

8 働きがいも経済成長も 9 産業と技術革新の基盤をつくろう
認識する課題と特定理由
企業の情報開示における革新は、一方で企業の情報開示担当者の負荷増にも繋がります。専門的な知見が必要とされるほか、グローバリゼーションの進展に伴い、コミュニケーションにおける様々な課題が生じています。
お客様とともに新たな価値を創出するためには、従業員一人ひとりが専門能力を高め、スキルを磨き、知見を蓄積、研鑽する必要があります。私たちは、グループシナジーを活かしながらお客様の課題を解決するソリューションを創出し続けることで、お客様の課題を解決していくことが重要と認識しています。
マテリアリティに注力することで私たちが実現したいこと
  • 蓄積した専門知識や高度なスキルをベースに、お客様のコーポレートコミュニケーションおよびグローバルコミュニケーションにおける課題の解決に貢献する。
重要テーマ(赤字は最重要テーマ)
  • 専門知識の研鑽
  • グループ各社の特性を活かしたイノベーションの実現
  • お客様への適時適切な情報提供

マテリアリティ2

ガバナンスの深化

17 パートナーシップで目標を達成しよう 8 働きがいも経済成長も 9 産業と技術革新の基盤をつくろう
認識する課題と特定理由
不確実性の高い時代において社会とともに成長を遂げるためには、実効性を伴ったガバナンスを強化し、グループの従業員全てがお客様の大切な情報をお預かりしていることを常に認識しつつ、自律的なマインドで行動し、企業としての経済的・社会的責任を果たしていくことが課題と認識しています。
私たちは、企業理念である「社会の公器としての使命を果たす」を実現するために、グループ全体の統率を図り、グループ会社個々のガバナンスを強化していくことが重要と認識しています。また、情報開示の支援を通じお客様のガバナンスの強化に貢献することが重要と認識しています。
マテリアリティに注力することで私たちが実現したいこと
  • お客様が配信する情報に対する信頼性を維持することで、資本市場の発展に貢献する。
  • グローバルコミュニケーション支援により、国内への投資拡大に貢献する。
重要テーマ(赤字は最重要テーマ)
  • コンプライアンスの徹底
  • 情報セキュリティの強化
  • グループガバナンスの確立

マテリアリティ3

従業員の幸せ

8 働きがいも経済成長も 5 ジェンダー平等を実現しよう 10 人や国の不平等をなくそう
認識する課題と特定理由
お客様にご満足いただけるサービスを提供するためにも、自己のスキルを磨き、年齢・学歴・国籍・宗教・ジェンダーなどを超えて、仕事において自己実現ができること、体も心も健康で誰もがいきいきと働ける環境の実現が必要です。
当社グループで働くことで資本市場の活性化とグローバル化の進展に貢献し、ひいては社会になくてはならない企業で働いている、という誇りをグループ社員全体が持ち、仕事を通じて多様な個人が幸福であり続けられる環境を整えることが重要と認識しています。
マテリアリティに注力することで私たちが実現したいこと
  • 多様な従業員が仕事を通じて自己実現を図り、生活に幸福と満足を感じ、事業において活発にイノベーションを創出し続けることで、お客様の企業価値向上に貢献する。
重要テーマ(赤字は最重要テーマ)
  • お互いを認め合い、互いに成長できる職場環境づくり
  • 生産性を最大化する多様な働き方の推進
  • ウェルビーイング(Well-being)の実現

マテリアリティ4

環境問題解決に向けたソリューションの創出

7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに 15 陸の豊かさも守ろう
認識する課題と特定理由
近年増加する異常気象などの問題は、その責任の一端は人為的な要因があると考えられ、環境に配慮した経済活動を行うことは責務であると認識しています。
私たちは、限りある資源を有効活用するなど環境に配慮した事業活動を推進します。また、お客様のコーポレートコミュニケーションの支援を通じ、お客様とともに環境側面における価値を創出していくことが当社グループの責務であると認識しています。
マテリアリティに注力することで私たちが実現したいこと
  • グループ全体の環境負荷低減を推進する。
  • お客様の環境問題側面における課題解決の取り組みを支援することで、地球環境の保護に貢献する。
重要テーマ(赤字は最重要テーマ)
  • 環境問題に取り組む企業への支援
  • 限りある資源の有効活用
  • 気候変動問題への対応

マテリアリティ5

ステークホルダーとの共栄

17 パートナーシップで目標を達成しよう
認識する課題と特定理由
社会活動が複雑化していく中、企業のコミュニケーションにおいても様々な課題が生じています。こうした課題を解決していくためには、当社グループの力だけではなく、お取引先や専門家の皆さま、政府関係機関など、社外の関係者とパートナーシップを結び、ともに課題に向き合う必要があります。
また、社会が当社グループに寄せる声にも耳を傾け、その期待に応えながら共栄していくことも、社会と当社がサステナブルであるために重要だと考えています。
マテリアリティに注力することで私たちが実現したいこと
  • ステークホルダーとともに新たな価値を創出する、経営のプラットフォームとしての役割を担うことで、持続可能な社会づくりに貢献する。
重要テーマ(赤字は最重要テーマ)
  • ステークホルダーとの対話推進
  • サプライチェーンマネジメントの深化
  • 公共セクター(政府関係団体等)との協働と価値創出