サステナビリティに対する考え方
昨今グローバルリスクとして、世界中の大きな課題となっている気候変動問題や人権問題など、サステナビリティに関する課題は、企業経営にとってもますます重要性を増しています。
コンプライアンスの徹底のもと、専門知識と豊富な経験に裏付けられた信頼を活かしてパートナーと共栄し、事業を通じて多様性ある社会の発展に貢献していくことや、森
林ほかあらゆる資源の持続可能性を意識し、気候変動に起因していると思われる自然災害等からお客様の大切な情報を守っていくこと、また新たな価値を創出していくこと等も
重要であると考えています。
当社グループは、社会・環境問題をはじめとするサステナビリティを巡る課題について適切な対応を行い、サステナビリティ経営をより一層推進していくために「サステナビ
リティ基本方針」を策定しています。
サステナビリティ基本方針
- 時代とともに変化するグローバルな情報化社会におけるコミュニケーションを支援し、多様性を重視した社会の発展に貢献します。
- 専門知識と豊富な経験に裏付けられた信頼を活かし、ディスクロージャーの支援を通じて、資本市場の発展を支援します。
- あらゆる資源の持続可能性に配慮し、環境負荷の低減に努めます。
サステナビリティ推進体制
当社グループは社会・環境問題をはじめとするサステナビリティを巡る課題について、適切な対応を行うことを目的とし、取締役会の諮問機関として当社取締役会の下に「サステナビリティ委員会」を設置しています。本委員会は、取締役会が指名する3名以上の者で構成され(そのうち常勤取締役1名以上、独立社外取締役1名以上を含むものとする)、委員長は取締役会が委員である常勤取締役から指名し、サステナビリティ実行委員会からサステナビリティに関する活動報告や課題提起などを受けて当社取締役会に報告・提言を行っています。

マテリアリティ
マテリアリティ(重要課題)
当社グループは「社会の公器としての使命を果たす」という企業理念を掲げています。
私たちの事業は、お客様のコミュニケーションを、様々な形でグローバルに支援していくことです。情報開示支援事業や翻訳事業などを通してお客様を支援していくことは、お客様の企業価値向上に貢献するとともに、結果としてコミュニケーションの発展に繋がり、最終的には人々が未来に向かって豊かに暮らせるサステナブルな社会づくりに貢献できる、と考えています。
私たちはこうした考えのもと、事業を通してステークホルダーと価値を共創し、ともに持続的に成長していくために、当社グループが注力すべきマテリアリティ(重要課題)を特定いたしました。

マテリアリティの特定プロセス
当社グループが取り組むべき社会課題を広く洗い出すため、ISO26000、GRIスタンダード、SASB、グローバルリスクなどからマテリアリティの候補となり得る課題を抽出し、サステナビリティ実行委員会でワークショップを行い、当社グループと社会がともに重要であると認識する課題の絞り込みを行いました。
また、並行して当社グループが貢献すべきSDGsのゴールと紐づけを行い、取締役会で議論した上で、マテリアリティを特定しています。



マテリアリティ1
専門知識の蓄積、研鑽と発信


- 認識する課題と特定理由
- 企業の情報開示における革新は、一方で企業の情報開示担当者の負荷増にも繋がります。専門的な知見が必要とされるほか、グローバリゼーションの進展に伴い、コミュニケーションにおける様々な課題が生じています。
お客様とともに新たな価値を創出するためには、従業員一人ひとりが専門能力を高め、スキルを磨き、知見を蓄積、研鑽する必要があります。私たちは、グループシナジーを活かしながらお客様の課題を解決するソリューションを創出し続けることで、お客様の課題を解決していくことが重要と認識しています。 - マテリアリティに注力することで私たちが実現したいこと
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- 蓄積した専門知識や高度なスキルをベースに、お客様のコーポレートコミュニケーションおよびグローバルコミュニケーションにおける課題の解決に貢献する。
- 重要テーマ(赤字は最重要テーマ)
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- 専門知識の研鑽
- グループ各社の特性を活かしたイノベーションの実現
- お客様への適時適切な情報提供
マテリアリティ2
ガバナンスの深化



- 認識する課題と特定理由
- 不確実性の高い時代において社会とともに成長を遂げるためには、実効性を伴ったガバナンスを強化し、グループの従業員全てがお客様の大切な情報をお預かりしていることを常に認識しつつ、自律的なマインドで行動し、企業としての経済的・社会的責任を果たしていくことが課題と認識しています。
私たちは、企業理念である「社会の公器としての使命を果たす」を実現するために、グループ全体の統率を図り、グループ会社個々のガバナンスを強化していくことが重要と認識しています。また、情報開示の支援を通じお客様のガバナンスの強化に貢献することが重要と認識しています。 - マテリアリティに注力することで私たちが実現したいこと
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- お客様が配信する情報に対する信頼性を維持することで、資本市場の発展に貢献する。
- グローバルコミュニケーション支援により、国内への投資拡大に貢献する。
- 重要テーマ(赤字は最重要テーマ)
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- コンプライアンスの徹底
- 情報セキュリティの強化
- グループガバナンスの確立
マテリアリティ3
従業員の幸せ



- 認識する課題と特定理由
- お客様にご満足いただけるサービスを提供するためにも、自己のスキルを磨き、年齢・学歴・国籍・宗教・ジェンダーなどを超えて、仕事において自己実現ができること、体も心も健康で誰もがいきいきと働ける環境の実現が必要です。
当社グループで働くことで資本市場の活性化とグローバル化の進展に貢献し、ひいては社会になくてはならない企業で働いている、という誇りをグループ社員全体が持ち、仕事を通じて多様な個人が幸福であり続けられる環境を整えることが重要と認識しています。 - マテリアリティに注力することで私たちが実現したいこと
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- 多様な従業員が仕事を通じて自己実現を図り、生活に幸福と満足を感じ、事業において活発にイノベーションを創出し続けることで、お客様の企業価値向上に貢献する。
- 重要テーマ(赤字は最重要テーマ)
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- お互いを認め合い、互いに成長できる職場環境づくり
- 生産性を最大化する多様な働き方の推進
- ウェルビーイング(Well-being)の実現
マテリアリティ4
環境問題解決に向けたソリューションの創出


- 認識する課題と特定理由
- 近年増加する異常気象などの問題は、その責任の一端は人為的な要因があると考えられ、環境に配慮した経済活動を行うことは責務であると認識しています。
私たちは、限りある資源を有効活用するなど環境に配慮した事業活動を推進します。また、お客様のコーポレートコミュニケーションの支援を通じ、お客様とともに環境側面における価値を創出していくことが当社グループの責務であると認識しています。 - マテリアリティに注力することで私たちが実現したいこと
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- グループ全体の環境負荷低減を推進する。
- お客様の環境問題側面における課題解決の取り組みを支援することで、地球環境の保護に貢献する。
- 重要テーマ(赤字は最重要テーマ)
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- 環境問題に取り組む企業への支援
- 限りある資源の有効活用
- 気候変動問題への対応
マテリアリティ5
ステークホルダーとの共栄

- 認識する課題と特定理由
- 社会活動が複雑化していく中、企業のコミュニケーションにおいても様々な課題が生じています。こうした課題を解決していくためには、当社グループの力だけではなく、お取引先や専門家の皆さま、政府関係機関など、社外の関係者とパートナーシップを結び、ともに課題に向き合う必要があります。
また、社会が当社グループに寄せる声にも耳を傾け、その期待に応えながら共栄していくことも、社会と当社がサステナブルであるために重要だと考えています。 - マテリアリティに注力することで私たちが実現したいこと
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- ステークホルダーとともに新たな価値を創出する、経営のプラットフォームとしての役割を担うことで、持続可能な社会づくりに貢献する。
- 重要テーマ(赤字は最重要テーマ)
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- ステークホルダーとの対話推進
- サプライチェーンマネジメントの深化
- 公共セクター(政府関係団体等)との協働と価値創出